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第40話 境目のない場所

ผู้เขียน: marimo
last update วันที่เผยแพร่: 2026-07-01 20:09:04

 合格の知らせを受けた夜、久遠ひかるの部屋には、久しぶりに笑い声があった。

「……本当に、決まったんですね」

 篠原夕季は、何度目か分からない確認をしながら、スマートフォンの画面を見つめている。

「決まったの。現実」

 ひかるはグラスを軽く掲げて、微笑んだ。

「おめでとう、夕季ちゃん」

 夕季は一瞬、言葉に詰まり、それから深く頭を下げた。

「ありがとうございます。……でも、まだ実感がなくて」

「それでいいのよ」

 ひかるは、どこか懐かしむような目で彼女を見る。

「実感なんて、あとから勝手についてくるものだから」

 乾杯の音が、小さく響く。

 夕季は笑っているのに、右頬を無意識に指でなぞっていた。

「……どうかした?」

 ひかるの視線に気づき、夕季は慌てて手を下ろす。

「いえ。癖、です」

 その答えに、ひかるはそれ以上踏み込まなかった。

 ただ、その仕草だけが、胸の奥に小さく引っかかった。

 数日後。

 次の打ち合わせのため、ひかるは久しぶりにオーディション会場だったスタジオを訪れていた。

「ひかる」

 呼び止められ、振り返ると、藤崎 優が立っていた。

「ちょっと時間、いいか」

 ひか
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